……今度こそ消されるのかもしれない。


……スナイパーとかいないだろうか。


だ、大丈夫だ……一旦落ち着こう。


そう思っても、この状況ではとても落ち着いてなどいられるわけがないって話しだ……!!



「手荒な真似をしてすまなかった」



だって、そんな怯えた私は今……



「あの、どこに行くんですか……?」



窓の外を流れる景色の遠くに、青薔薇学園の門が小さく映る。


もうおわかりだろうか……。


正面に座る蒼ノ月様に連れさられた私は、蒼ノ月様の車に乗っている……。


庶民の私なんか乗ったこともない上質素材であろうシートはふかふかだ。


それに感激する余裕なんか、今は一ミリもないくらい私は焦っている。