ゲッ……!!
「探したよ。教室へ行ったらキミは不在と聞いて」
振り返ると、そこには予想通り蒼ノ月様と以下黒服の皆様がお出ましだ。
「ん?星ノ宮……っ!!キミが明里くんとなにをしているんだ!」
「補給」
「いっ、意味がわからん!」
しれっと答える椿は動揺する蒼ノ月様をよそに、
「捨てる手間が省けた。蒼ノ月、これはお前に返す」
椿は抱えていた盆栽を蒼ノ月様へ乱暴に押し付けた。
「こ、これは、愛しの明里くんに贈ったものだ!なんでそれをお前が持っているんだ。あいにく僕は……っ、そういう趣味はないぞ!」
そういう趣味って……。
王様はとんだ勘違いをなさっているようだ。



