次の日の朝、私が教室の扉を開けると、



「待ち焦がれていたよ、明里くん。会いたかっ───」



……ピシャッ!!


すぐ様扉をシャットダウンして考える。


待って、今なんかいたような気がするんだけど……。



信じられない光景を目の当たりにしたことに驚いていると、ガラッと内側から開かれた扉。



「わぁ……っ!?」


「なぜ閉める?昨日は突然来てしまって申し訳なかった」



今の状況も突然来ているとは言わないのだろうか……。



「手ぶらでなんて失礼に値するだろうと思い、出直してきんだ」


「て、手ぶら………?」


「今日はキミにプレゼントしたくてゾウの剥製を持ってきた。さっ、犬井。明里くんにそれを」


「は。ゾウ……?い、頂けません!」



というか、それコンビニでおにぎり一個買っただけのレシートほどいりません……。