そりゃド庶民だし、椿の周りにいるような綺麗な子に比べたらこんなだけど……。
もちろんお嬢様が着るようなこの制服が似合わないってことくらい、言われなくてもわかってるけどさ!
こんなって、いくらなんでもあんまりだ。
チラリと椿を見るとしっかり目が合って……
「会わないうちにいつの間にそんな可愛くなったの?」
「えっ?」
「制服も似合いすぎ」
「……っ」
予想の遥か彼方をいく発言……。
突然のことに私は口をパクパクさせるしかない。
……それなのに、
「この先、嫉妬で俺の一日が終わるってこと?これ嫌がらせ?」
はぁっ……と吐き出された溜め息とともに、ウィーンと窓が閉まり車は走り去っていった。
「……」
ちょっと、頭の中を整理しよう……。
椿は昔から思ったことは口にしていたよね?
うん、これは変わってないことは非常によくわかった。
そして私は脳内ひとり会議をした結果、ひとつの答えに辿り着いた。
椿……。
三年前よりバージョンアップしてない!?