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「………花奈、明後日空いてる?」






「え」








夏栄と教室で別れた後、京治と私は2人で廊下を歩いていた。




そして無表情な京治からこの質問。






………明後日って、クリスマスだよね?







「空いてるけど、クリスマスまで一緒にいたらさすがに周りに勘違いされない?」







世間一般的にはクリスマスを一緒に過ごす=恋人って認識のはず。




いくら仲が良くてもそれだと京治が困るはずだ。






京治だって私の浮気相手をやってくれたとはいえ、年頃の男の子。




好きな女の子くらいいるだろう。








「俺はそれでいい」






無表情ながら、真剣な眼差しで。




京治が私を見つめる。