素っ気ない態度で言って寄越して、彼――神宮という名前らしい――は、去って行ってしまった。 「あの、お嬢さん、ごめんなさいね? 巻き込んじゃって……」 おばあさんが、また両手を合わせて咲桜謝って来た。 咲桜は首を横に振る。 「私こそ、もっと警戒していればおばあさんをこんな怖い目に遭わせませんでした。神宮さんが来てくれて、本当よかったです」 「ええ……あんなに格好よくて強い人、いるのねえ」 「あーっ、やっぱり咲桜さんでしたか!」 おばあさんと話していると、聞き覚えのある声に呼ばれた。