『皆さんと仲良いですね』


「まぁこの店、ここら辺の人の憩いの場って感じだからね。馴染みは自然と増えるよ」


『へぇ憩いの場ですかぁ』


辺りを見渡せば、お客さん全員顔見知りのようで、楽しそうに会話している。


『アットホームですね』


「あっとほーむ??」


首をかしげる沖田に、一花はそっか通じないか!!と言い直した。


『家に居るような、くつろげる空間??みたいな感じですかね』


「そういう意味なんだ。確かに、そうだね君の言うあっとほーむな場所かもね」


まぁ、今日みたいなのは勘弁して欲しいけど、と沖田は肩をすくめて見せた。


「はい!!おまちどおさま!!白玉餡蜜とみたらし団子ね」


机の上に置かれた白玉餡蜜の輝きに、一花は言葉を失った。


なんだこの白玉の艶はッッ!!!!


一人感動している一花の正面で沖田は首をかしげ、甘味を運んできた女性を見上げた。


「光代(ミツヨ)さん団子の串数多くない??」


「おまけだよ、おまけ。お嬢さんの白玉も多めに入れておいたからね」


エッと驚いたように見上げたると、光代はパチッとウィンクをした。