やってくるオススメ白玉餡蜜を想像しながら、辺りをキョロキョロしていると一つ目の大きなおじさんが一花たちの座る席に近づいてきた。
「お、沖田の旦那じゃねーか。そっちの可愛いお連れさんは良い人かい??」
笑みを浮かべる一つ目の男に、一花は目を丸めた。これで同じ質問が三度目ッ!!
甘味屋に入ってしばらく経ったが、先ほどから入ってくる人入ってくる人が沖田の顔なじみのようで、同じ質問ばかりを投げかけていた。
「この子は知り合いの子。そういうんじゃないよ」
一つ一つ否定していた沖田の表情も段々と曇り始めていた。
「……疲れた」
『お疲れ様です』
ガクリッとうな垂れる沖田に、一花は苦笑いを浮かべながら労いの言葉をかけた。



