恐る恐る一花は青年に尋ねた。


『あの、この世界ってどういう』


「行きますよ」


いい加減、言葉のキャッチボールがしたい。さっきからボールが行ったきりなんですけど。


『あの、お兄さん』


「山崎です」


はい??


ポカーンッと口をあけ一花は、固まった。