『天女ッ!?!?!?』 目を見開いた一花は、指をさしながら叫んだ。 夕焼けの中、七色に光る羽衣を纏った女たちがつらなって飛んでいたのだ。 「……あぁ、そうだな」 前方を歩いていた青年は、立ち止まり空を見上げるが、たいしたリアクションをとらない。 マジかあんたッ!! 「この世界では、余り珍しい事じゃない。鳥と同じだ」 伝説の天女が、鳥と同レベル。ん??まて、この世界??