謝ると言えば、私も謝らないと。


思い出した一花は山崎に頭を下げた。


『服装の件で、さっきは失礼なこと言ってスイマセンでした』


突如謝りだした一花に山崎は驚きを見せたが、すぐに優しく笑みを浮かべた。


「いえ、構いません。ただ訂正するならば、憧れではなく自分は忍者です」


まさかの憧れではなく、本物。より、失礼なこと言ったな私。


プロの野球選手に「あなた、プロの野球選手を目指してるの??」って聞くのと同じじゃん。


『ほんとに、申し訳ない』


「構いません。何も知らない貴女にあのような態度を取った自分こそ、反省すべきです」


山崎さん、尊敬する!!失礼な事を言った小娘を、寛大な心で受け止めてくれた!!どっかの誰かさんとは大違い!!


「あれ、君今失礼な事考えたでしょ??」


山崎と一花の会話見ていた沖田が口を開いた。実際に思っていた一花はギクリッと冷や汗をかいた。