「おい、嬢ちゃん。大丈夫かい??」


ユサユサと体をゆすられ、一花は目を覚ました。


ムクリと起き上がり、何処だココはと寝ぼけまなこで辺りをキョロキョロした。


「道に倒れてたら、馬にひかれちまうぞ」


『ホントそうですね。……ん??馬??』


ケラケラと笑う、男性にお礼を言おうと視線を向け、息を呑んだ。


あれ、この人、目が一つしかないんですけど!?!?


その後の記憶は無い。多分、気絶したんだと思います。