“今何してる?”
授業中、先生の目を盗んで
ドキドキしながら送信ボタンを親指で押した。
違う意味でドキドキしながら力を入れた親指が
今も少し熱をもっていたこと、
すごく覚えているよ。
世間では幼なじみって言われる関係。
その関係がアタシを臆病にさせる。
振り返ると、窓の外を眺めるキミの姿。
今キミは何を考えていますか?
誰を想っていますか・・・?
手の中で震えたアタシの気持ち。
そのコトバが、返事が・・・
それが小さな勇気になっていたんだ。
開くとそこには“ボーっとしてる”の一言。
“なにそれ〜!!”なんて笑いながらも
うれしくてケータイを握り締めた。
屋上で青空を見ながら
一緒に授業をサボった事もあったよね。
不良に絡まれていたのを助けてくれた事もあった。
友達と仲違いで悩んだことも・・・
ペットの犬が死んじゃったときも・・・
金色の髪を風に揺らしながら、
いつもアタシを助けてくれた。
いつもそばにいてくれた。
だけど、時々その優しさが
つらくなる事知ってた?
“スキ”とかそんな感情無しにして
ただ“幼なじみ”だから?
だからいつも助けてくれるの?