「練習してないからなあ~」 オニイチャンが照れた。お兄ちゃんはちょっと口元をゆるめる。 「やるか」 「ああ」 ふたりはお互いを見て、いつものように眼で合図をした。 「ひとりの、女の子のためだけに歌います」