MAYBE TOMORROW

彼女はそういって玄関のドアを開けると部屋を出て行った。

わたしはそのまま荷物のかたずけを続けたのだけれど、
その最中にあることに気がついた。そう、灰皿がないのだ。

長年、使い続けたオニイチャン愛用のクリスタル製の高価な灰皿が。

「そういえば、灰皿、無いね」

「ハッ?」

「灰皿だよ」

「ああ。やめたよ」

「エッ?」

「タバコだろ」

「ウッソ?」