こうやって引き離しておかないと、彼はきっとこれからも私に構うだろう。 彼は優しいから、誰にでもそうなのだ。 私だけの優しさが欲しかったのに……ーー でもこうやって私を送りたがるのは少しでも私といたかったから、と夢を見ても良いだろうか。 「……それじゃあバイバイ」 彼の沈んだ顔を見ないようにして私は玄関のドアノブに手をかけようとした。ーーしかし、