「もう勘弁してよぉ」





私の弱々しい声が図書室に響き渡る。



私を後ろから抱きしめ、首筋に顔を埋める彼に少しだけ抵抗してみると、それより強い力で抱きしめられる。





「他には?どこ触られた?」



「…手?かな」





彼は私の手をとるなり、自分の口元にもっていき舌を這わせた。





「ななっ、何して!?」



「消毒」





わざとらしく響かせるリップ音。



舌がいやらしく動いて、私の体が熱をもっていく。





「…は…っ、ぁ…」



「他の男なんかに触らせないでよ」



「…っん」





彼は私の首筋や腕、足に自分のものという印をたくさんつけていく。





「後で2人っきりのときにお仕置きするから覚悟しておいてね」



「なんで!?」



「僕以外に触らせたバツ」



「うぅ…」





彼に惚れたが最後、後は溺れていくだけ──…






ーーー……


「(ごめんね。僕、独占欲強いんだ)」