「ありがとう。



私ね……裏切り者なの。」






心「裏切り者……?」





お兄ちゃんは真剣な顔をして聞いてきた。





「うん。
私はお兄ちゃんの……凛螺の裏切り者なの。


なんとなくわかってたでしょ?
凛螺の人達と最近一緒に居ないのだって知ってるんでしょ?」







心「あぁ、気づいてた。
だけど悠里からあいつらが嫌になって辞めたんだと思ってた。
それで颯斗たちと出会って今いるんだと思ってた。


それが違うなんてな。



まさか、あいつらが言ってた裏切り者が悠里だったとは……。」







お兄ちゃんは動揺してた




だけど、これだけは言いたい





「私やってないよ……!!


みんなを裏切ってない!!
お兄ちゃん、信じて……っ!!」