結と縁結びの神様

「遅かったな真花」

「待ちくたびれたよ」

「そんな時間経ってないでしょ!」

状況についていけず体が固まる。

「ほら結、奏汰と空汰」

「ほらと言われても……」

空汰と呼ばれた男の子は、顔立ちはとても整っていて、癖一つない短髪の黒髪の子。

奏汰と呼ばれた男の子は、空汰と同じく顔立ちはとても整っていて、癖のある猫毛で、紅茶色みたいな綺麗な髪色をした短髪の子。

そして、空汰と違ってとても元気っ子みたいな雰囲気を漂わせていた。

「覚えてる結?僕は、大塚空汰(おおつかそらた)」

「ごめん、ちょっと覚えてないかな」

「やっぱりかぁ、じゃあ俺は?」

「あなたは……」

奏汰……。

奏汰……。

名前はどこかで聞き覚えがあるんだけど……。

「ごめん、思い出せない」

「そっかぁ、まぁ仕方ないよな。十年も前のことだし」

「でも、せっかく再開したんだし、お互い自己紹介したら?」

「そうだね」

私たちは中庭に移動して、お互い向き合うように座った。

奏汰はさっきからバスケットボールを持っていて、空汰と楽しそうにバスケの話しをしている。

「二人はバスケが好きなの?」

「うん、僕と奏汰はバスケ部なんだ」

「へぇ、私バスケ苦手だからよくわかんないんだ」

「結ならすぐ分かるよ」

「真花は、バスケ部のマネージャーだしな」

奏汰の言葉に真花は頷く。

「じゃぁ、それも踏まえてお互い自己紹介しますか」

「さっきは僕が先に名前を言ったから、次は奏汰からね」

「おう!俺は、南山奏汰(みなみやまかなた)だ。結とは小さい時よく公園で遊んだんだ」

「公園で?」

その時私の脳裏に小さいときの記憶が一瞬よぎった。

それは、公園の中で鬼ごっこをしているときに、転んで泣いていた私に手を差し伸べてくれた男の子。