結と縁結びの神様

「ねぇ結、お願いがあるんだけど」

「お願い?」

ヒナゲシと花嫁勝負をすると約束した翌日、私は教室で隣の席の真花に手を合わせてお願いをされていた。

「結についてきて来てほしいところがあるんだ」

「ついて来てほしい場所?」

いきなり手を合わされてお願いされるから驚いたけど、どこについて来てほしいのだろうか?

「実は、昨日結と同じ保育園だった子がいてさ、その子が結と会いたいっていうから」

「私と保育園が同じだった子?」

いったい誰だろう?

「結とよく遊んだ子なんだけどさ」

「私とよく遊んだ子?」

そんな子いたっけ?

もう十年も前のことだから記憶がおぼろげだ。

でも、それでも珠のことを覚えていたのは不思議だ。

「会ってくれる?」

「うん、いいよ」

「よかった!」

でも、私のことを覚えていてくれたのは正直嬉しい。