結と縁結びの神様

「珠なんて……」

パァン――

「大嫌い」と言いかけた時、蓮が両手を思いっきり叩いた。

「喧嘩はそこまでだよ二人とも」

「でも!」

「じゃあこうしようか」

蓮の言葉に私たちは首を傾げる。

「結が縁結び見習いになるなら、珠がその指導をするといいよ」

「えっ……」

蓮の言葉を私の目は点になる。

「冗談じゃないわよ!なんで私がこんな小娘の相手しないといけないのよ!」

珠の言葉がぐさりと私の体に突き刺さる。

そこまで言わなくてもいいじゃん……。

「だって、珠は結のことが心配なんだろ?」

「そんな事ないわよ。こんな小娘なんて、早く人世に帰した方がせいせいするわよ」

珠の言葉にカチンとくる。

でも、ここで言い返したってなにも変わらない。

きっと、珠は私が邪魔なんだ。

「だけど、さっき言っただろ?珠には罰を被ってもらわないといけないって」

「それは、牢屋に放り込まれたのじゃないの?」

「そんな簡単な罰なら、みんな受けてるって」

蓮は、軽く笑う。

どうやら、蓮の罠にまんまとはまってしまったようだ。

「……はぁ。きっと、これもあんたの狙いなのね」

「何のことかな?」

蓮は、嬉しそうに尻尾を左右にふる。

「分かったわよ。小娘の面倒は私が見るわよ」

「そんな嫌々で見られても困るだけだよ……」

私はボソッとそんなことを呟いた。

きっと、こんな小さた声でと珠には聞こえているんだろうな。

「だから、蓮に見つかる前に小娘を帰したかったのに……」

「え?」

「何でもないわよ」

珠は、今なんて?