結と縁結びの神様

「じゃあ、質問を変えようか」

蓮の言葉にハッと我に変える。

いけない……、とりあえず今はここを乗り切ることだけを考えよう!

「結、お前は人間だな?」

「……えっ!」

超どストレートに聞いてきた!

しかもためらいもなく!

「何も誤魔化さず、素直に応えたのなら、お前の話しを聞いてやる」

「ほ、本当にですか?」

でも、この人の言葉を信じていいのかな?

「あの、私の前に一つ聞いてもいいですか?」

「なんだ?」

蓮は、後ろにある茶色と白のしま模様の尻尾をゆらゆらと動かしている。

「珠は、どうしたんですか?」

「あいつか?あいつは、大事な縁結び会に参加したなかったからな。罰として地下の牢屋に放り込んである」

「そんなっ!」

「なんだ結、何か言いたいことでもあるのか?」

蓮の鋭い瞳が私の体に刺さる。

「い、いえ……」

「そうか、ならよい。早くお前の話をしろ」

「は、はい」

私は、嘘をつくことなく珠と出会った経緯を詳しく話した。

蓮は、口を挟むことなく全て聞いてくれた。

「なるほど、それでこの結び世に迷い込んだわけか」

「はい」

「ふむ、そうか……」

蓮は、立ち上がると私の傍に寄る。

そして、私が被っていた着物を掴むと放り投げる。