結と縁結びの神様

「それは勘弁して下さいよぉ。私とあなたの仲じゃないのさ」

「じゃあそうだな……。なら」

蓮は、にやりと笑うと俺に指を指す。

「もしそやつが人間だったならば、お前の手で殺せ」

「なっ!」

「っ!」

さっきの言葉で結の体が震えていることに俺は気がついた。

「そ、それはちょっと……」

「いやなのか?昔みたいにまた人間を殺すのが……」

その言葉に俺の中である糸が切れる。

「蓮さぁ、私には言っていいことと、悪いことがあるって、前に言わなかったかしら?」

俺は、結を抱きしめる腕に力を込める。

「俺に喧嘩を売るなら、言葉を選べよ……」

俺はキリッと蓮を睨みつける。

そんな俺の顔を見た蓮は、目を見開くが、直ぐにいつもの表情へと戻る。

「わかったわかった。今の言葉はなしだ」

「そう?それはよかったわ」

「だけどなぁ、珠」

蓮が手を上げると、私たちの周りを槍を持った神使たちが囲む。

「こ、これはいったい……」

「その二人を拘束しろ!」

蓮の掛け声と共に、神使たちが俺たちに襲いかかる。

「こ、このっ!」

「殴るなよ珠!」

「っ!」

蓮の言葉に俺はあげた拳を下げる。

「大人しくしてろよ」

「分かったわよ」

蓮の言葉に頷く。

「おい女、こっちに来い!」

「い、いやっ!」

俺たちはそのまま、蓮たちに拘束された。