結と縁結びの神様

「あ、あの?!」

私は慌てて駆け寄る。

「まさか本当に……」

倒れ込んだと思ったら次は慌てて起き上がる。

「あ、あのぉ……」

「あんた歳はいくつ?」

「えっと、今年で十四になります」

「はぁぁぁ……」

珠は何故か深々と溜め息をつく。

それを見てなぜかいらつく自分があった。

「はぁ……まずいわ……」

「な、何がまずいんですか?」

「……あんた、あの時の小娘ね」

「お、覚えてたんですか?」

「当たり前でしょ」

珠は立ち上がると着物についた土をはらう。

そして私に振り向く。

「あんな噛みそうな名前なんて、ずっと覚えてられるわよ」

「なっ!」

な、なんかむかつく!!

「あのねぇ珠!私はもう十四だよ!小娘じゃなくて、名前で呼んでくれても良いじゃない!」

「何言ってんのよ!あんたみたいな子供は小娘で充分よ!」

「っ!」

十年前と同じことを言われた……。

「まったく、着いてきなさい」

「え?」

「あんたを人世に戻してあげる。今はタイミングよく縁結び会が始まってるから、あの子が来るなんてことはないと思うから」

「あの子?」

あの子って誰?