「斗季!!ありがとう!!私も何が出来るか分かんないけど、斗季が困ったら助ける。だから、なんでも言ってね!」


「うん。ありがとう!」


「お2人さーーん!早く行くぞーー!」


前から朱里が叫ぶ。


「はーーーーい!」


病室に戻るとお母さんが私の服を畳んでいた。


「あら、おかえり。楽しかった?それに、初めて会う友達ね。」


「お母さん!楽しかったよ!えっと、こっちが斗季でこっちが昴です。」


「昴です。初めまして。」


「斗季です。有紗さんとは出会ったばっかりですけど仲良くさせてもらってます。」


そう言って頭をさげる昴と斗季。


「こちらこそ、有紗と仲良くしてもらって嬉しいわ。朱里ちゃんも久しぶりね!今日はありがとう。」


「いえ、私も楽しかったので!あっ、そうだ!有紗、お母さんにフェスのこと言った?」


「あっ、忘れてた!あの、お母さん。夏休みにロックフェス行きたいんだけど、行っていいかな?」


そう言うとお母さんは首を傾げて難しい顔をした。


「うーん。野外だよね。ちょっと心配なんだけど。」


「あの、俺達も一緒に行きますし、体調悪くならないように見てるので、許可してくれませんか?お願いします。」