誰か1人に愛されるってどんなに幸せなんだろう。


好きが通じ合うってどんなに嬉しいんだろう。


そう思っていると、朱里が私の肩をぽんぽんと叩いた。


「有紗、ありがとう。背中押してくれて。それで私何回も救われた。」


「私は何もしてないよ!ただ、相談に乗っただけだし。」


「ううん。それだけでも嬉しいの。だから、今度は私が有紗のことを応援するからね!」


そう言って私の背中をぽんって叩いてニコッと笑った。


「えぇ!?私!?誰もそういう風に思った人いないけど。」


「そうかな。案外近くに有紗のことを1番思ってくれてる人がいるんじゃないかな?私はそう思ったけど。」


1番に思ってくれる人?


「有紗!!昴が買ってきたお菓子食べよー!有紗も食べれそうなのあるよ!」


斗季がお菓子を持ちながら私のところへ来た。


初めて会ったときからずっと斗季は私に優しくしてくれる。