みんな凄いな。


オーディションなんて、凄い。


それにこれでプロになったら斗季の夢が叶う。


色んなことが変わっていく。


すると朱里が私の隣に座った。


「どうしたの?」


「・・・・・・私の夢、聞いてくれる?」


「えっ?もちろんだよ!!」


「あのね、私、スポーツトレーナーになりたいの。」


スポーツトレーナー?


「そっか。理由とか聞いていい?」


「うん。私、バレー好きなの。だから、怪我した時本当に辛い。そんな怪我を予防したり、治す手伝いをしてくれるスポーツトレーナーになりたいって思った。」


「朱里らしいね。私はもちろん応援するよ。大事にしてね、夢。」


「ありがとう!!」


私は朱里と毎日放課後一緒に過ごした。


具合悪くて起き上がれない時もただ黙って隣にいてくれた。


みんないい方向へ変わっていく。


私は、


私は1人悪い方へ。


自分でも分かるんだ。


もう少し、もう少しだってこと。


だから、私は笑い続ける。