「はい!オーディション受かりましたーー!一次試験合格でーーーす!!」


「「「イェーーーーイ!!」」」


は?


オーディション??


「なんのこと?オーディションって。」


斗季が紙を持ちながら話す。


「じゃあそのオーディションってあの倍率めっちゃ高いやつ!?最終選考残ったらプロ契約の!?凄い!!」


そのオーディションなら私も知ってる。


そのオーディションに残ってプロになったら絶対ヒットして時代の中心を飾る。


「そのオーディションの一次試験に受かったの?凄い、ね!!!なんか、夢みたいだけど!!」


「ほんまやー!俺もびっくりした!二次試験は曲送るんや。だから、これから忙しくなるねん。たまにしか来れないかもなー。」


「そんなのいいよ!!そっちに集中して!!頑張ってね、みんな。」


「おぅ。じゃあ今から練習してくるわ。」


斗季は私の頭を撫でると病室から出て行った。