音を紡ぐ

「あっ、有紗!!このケーキ食べれるからね。有紗でも。」


斗季がナイフを持って嬉しそうに言う。


ナイフ振り回さないか心配なんだけど・・・


「このケーキ野菜ケーキにしてもらったから。クリームもカロリー低め。これなら大丈夫だろ?」


みんなの優しさにまた涙が零れる。


「ごめんねっ。みんな普通のケーキがよかったでしょ?料理も野菜中心にしてくれて。クリスマスなのに、ごめんね。」


そう言うと斗季が私の涙を拭いてくれた。


「バカ。みんな好きでやってるんだよ。ごめんねより、ありがとうの方が嬉しい。」


「・・・・・うん。ありがとう!!特に斗季。野菜嫌いなのにありがとう。」


「なっ!?それは言わなくていいだろ!?」


私がからかうとみんな笑ってくれた。


ケーキは野菜なのに甘くて、美味しかった。


誕生日にケーキを食べれた。


ご馳走をみんなで食べれた。


ノートに書くことがたくさん。


「そういえば、明日は斗季と有紗デート?」


昴がケーキを食べながら斗季に聞く。