音を紡ぐ

私の心の中は今までにないくらい空っぽで、何をどうしたいのか全然分からない。


頭の中は半年っていう言葉でいっぱいだ。


すると突然屋上の扉がバンッと開いた。


息を切らした斗季が私の方に向かって歩いて来る。


「どうしたの?そんなに息切らして。走ってきたの?」


「・・・・病室に行ってもいなかったから。ここかなって思って。」


「そっか。ちょっと、空を見たくて来ちゃった。」


笑いながら斗季に言うと、斗季は私の隣に座った。


「なんか、あった?」


私の方を見ずに真っ直ぐ前を向いて斗季は話した。


「別に。いつもと同じだよ。斗季こそ、急にどうしたの?」


私は惚けて斗季に笑いかけた。


「悲しそうで、怒ってるように見えるから。」


「そーかな?普通だよ。ほら、病室に戻ろ?」


私が立ち上がって歩き出そうとすると腕を掴まれる。


あーあ、斗季にはなんでも分かっちゃうのかなー。