温かい絆を教えて



「ミズトくん、具合悪そうだね。
受付まで一緒に行くよ、荷物もあるし」

「ありがとうございます」

病院で受付をして、問診票に書く間、ミズトを抱いてもらう。
受付から手続きをして戻ると

「かわいいもんだな、しんどそうだけど」

苦笑いでミズトを見ていた。

「うん、まあ」

小児科の外来へ行く間も抱いてくれていた。

「キリノさ~ん、診察室1にどうぞ」

名前を呼ばれ、ミズトを抱いて診察室に入る。
ミズトをみた医師が顔付きを変えた。

「熱はいつから?咳は?」

聴診器を当てながら私に色々聞いてくる医師に答えていく。

「このまま入院ね。肺炎になってるわ。
小さい子は急にひどくなりすぎるからね。
点滴するから、お母さん外へ出て?」

医師が看護師さんに入院の手続きを指示する声を聞きながら診察室からでた。

「どうだった?」

コバヤシさんに声をかけられる。

「……入院だって」

「え?マジ?」