次の土曜日にヒガキさんが書類と示談金を持ってくることになった。
その書類を受けとると、被害届を取り下げる。
金曜日の日付が変わりそうな時間に、ショウタが来た。
３月の月末が近づいている週末、忙しいのだろう、疲れているようだった。
「晩御飯は？」
「ちょっと食べた。遅くなって悪いな」
「いいけど、疲れてるんじゃない？」
「まあな」
笑っているが、疲れが見える。
「お風呂入って、寝よ？」
「そうだな」
風呂に入っている間に布団を敷いた。
「マイカも寝るだろ？」
「うん」
布団の中で抱き締められて、眠った。
