明るく言うと、ありがとう、と優さんと昌さんと龍くんが姉の墓に向かい、一人ずつゆっくりと手を合わせている。 「私は功さんを怒ってないわ。 姉は幸せだったんでしょ? あとで話を聞かせてくれる?」 顔をあげた功さんの目が赤かった。功さんの腕を取り立ち上がらせると、姉の方に背中を押す。 功さんが、ゆっくりと前を向いて歩く。 優さんたちが戻ってくる。