「優さんと、別れたら、どうなるのかな?って考えるの。
もっと辛くなるのか、それとも
楽になるのか?って。
このまま付き合い続けても楽しいのかな?」
美輝がちょっと考えながら話始めた。
「楽しいとか、幸せかって聞かれたら、それは歌織の気持ちだから、わからないけどね。
まだ高校生で、ご両親も付き合ってるの知らないのでしょ?
じゃあ、別れても家は絡まないんじゃない?
でも、将来、どこかで会うこともあるだろうし。
時間が経てば、きっと思いも立場も考え方も変わるから、心配ないと思う。
このまま付き合っていくなら、何も考えないで、信じていくしかないんじゃない?
きっと、将来は女の人と仕事関係で会うこともあるし、割り切ることも大切だよ?
歌織だって、男の子と学校とか習い事で一緒になることもあるでしょ?
ま、手を繋いだり腕を組んだりはしないだろうけど」
「このまま付き合うのも、別れるのも大変そう。
でも、しょうがないよ。
実際にもう、何かあってもおかしくない現場に居合わせちゃったんでしよ。
言い訳聞いてあげれば?」
「アハハ…言い訳って。
歌織、話を聞いたら、信じる気持ちが戻るかもよ?」
「………なんだか。
話を聞いたら納得して、すぐに今までみたいに幸せ感じるとは思えない」
「「………」」


