恥ずかしいより、嬉しくて、でも、顔は見られない。
大好きな優さんの匂いがする、首筋に顔を寄せた。
優さんの手が背中をさする。
何も言わず、私の肩に手をかけ、ちょっと起こすと、またキスをする。
優さんとのキスは、初めての大人のキスは、好きな人に触れる悦びを教えてくれた。
深く触れ合う。
もっと……
心地よい快感が身体に刻まれる。
そして、自分だけのものにしたくなる。
こんな独占欲があるなんて、知らなかった。
甘いキスは、終わると身体の奥の何かを疼かせる。
どうすればいいか、分からないまま、優さんに抱きしめられていた。
「歌織、時間」
はっと現実に戻る。
「行かなきゃ」
「送るよ」
おでこにキスをされて立ち上がる。
やっと、優さんの顔を見て、照れ笑いを浮かべる。
洗面所を借りて、髪の毛を整えてリップを薄く塗る。
洗面所から戻ると、その間に白のTシャツの上に黒の半袖のパーカーをきた優さんがいた。
荷物をもって部屋を後にした。


