「あのね、春菜の彼氏は俺たちの先輩なんだ。
ちょっとしたチームって感じで、俺も入ってるから今日は春菜を頼まれてたのに。
な~の~に!
いなくなるから焦るじゃんか!」
なんか怒ってる。
「アハハ、ごめんごめん、知らなかったし。
とりあえず、私は買い物して帰るから」
と立ち去ろうとしたら、高野君と立花君が、あっすみません!と私の後ろにいるらしい人に頭を下げたので振り返ると、顔立ちが整った銀メッシュ頭と茶髪の二人がこっちに来る。
「あれが春菜の彼氏?」
と小さな声で高野君に聞くと
「そ、先頭の方。後ろの人はリーダーだし。
お前も頭下げろ!」


