奏でるものは~第2部~




「あのね、春菜の彼氏は俺たちの先輩なんだ。

ちょっとしたチームって感じで、俺も入ってるから今日は春菜を頼まれてたのに。


な~の~に!
いなくなるから焦るじゃんか!」


なんか怒ってる。


「アハハ、ごめんごめん、知らなかったし。

とりあえず、私は買い物して帰るから」


と立ち去ろうとしたら、高野君と立花君が、あっすみません!と私の後ろにいるらしい人に頭を下げたので振り返ると、顔立ちが整った銀メッシュ頭と茶髪の二人がこっちに来る。


「あれが春菜の彼氏?」


と小さな声で高野君に聞くと


「そ、先頭の方。後ろの人はリーダーだし。

お前も頭下げろ!」