奏でるものは~第2部~


「ホントだよなぁ。
俺、作品仕上げるのにもっかい学校もどるんだぜ。はぁ~」

「立花くん、マジな話?それ?
今から一緒に勉強に励もうと思ったのにー」

「はぁ~。お前らいいよな?
春菜は習字書いてりゃいいし、歌織も家で練習できんだろ?高野はさっさと終わらせてるし、俺、絶対スランプだぁ!」

「ちょっと何よ、その言い方。
ちゃんとやったわよ。
高野はちゃんと仕上げてるんでしよ。自分がサボったからじゃん!」

カチンときた春菜が声を荒げた。

「ハイハイ、そーですよ?サボったんですよ。

はあ、もう、俺、行きます。
じゃーな。
失礼します」

と、最後はボーゼンとする優さんたちに挨拶して学校に戻っていった。

「あ、大変なんだね?」

と苦笑いの功さん。

「あいつ一応中学まで青蘭だったから、多分五教科の方は大丈夫だと思うけど、作品て。
何?作品提出なの?」

「芸術科は作品提出と音楽専攻は実技試験があるから。
でも、美術系で困ってるのあいつだけじゃないっすよ」

高野君が続けて言った。

「かわいそうにまだ作業中のやついるから」

思わず3人で顔を見合わせて、放課後も製作に向かう人たちの顔を思い出して笑って頷く。