大通りから、ひとつ道を入り、小さな公園のベンチに座る。
「電話していい?」
頷いた優さんの反対を向き、兄に電話する。
「20分くらいで着くって。
さっきの車を下りたところ」
そうか。
と呟き、そっと肩を引き寄せられる。
顔をあげると、優しくキスをされた。
「そろそろ行こう」
名残惜しい気持ちを隠して、手を繋いで歩く。
待ち合わせの場所で、隠れて見送る、という優さんと離れて待っていると、兄の車が来た。
ドアを開けて乗り込む時にエンジンがかかる音がした。
きっと優さん。
また明日、と心で言った。
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