奏でるものは~第2部~



「ありがとう」

「今日は素直だな?」

「いつもで~す」

と言って笑った。


雑貨店や文房具を見て回り、色違いのシャーペンを買って店を出た。


夕方になってきていたので

「私、そろそろ迎えに来てもらおうかな?」


「あぁ、その格好じゃ、バイクは無理だな」

そーだね、と呟き、デートがバイクなら、いつもパンツだなぁ、なんて考えてると

「そんな格好も似合ってるよ」

と言うので、思わず顔をあげて優さんの顔を見る。
今日は5センチほどのヒールなので、20センチくらいの身長の差もいつもほどじゃない。


優さんは私の視線を感じてか反対を向いてしまったが


「誉められたらうれしいものね。
いつも褒めてよ。ね?」

「いつもって、毎日会うのは制服だろ?似合うも似合わないもないよ」

「いや、違うでしょ?
かわいいとか、かわいいとか、かわいいとか?」

「わかったわかった、かわいいかわいい」

「棒読みじゃん?」

二人で笑い合う。