――あれ?機嫌悪い?
こっち、と手を振るが、無愛想な顔のままこちらに来る。
注文をとりに来たウェイトレスに、コーヒーとアイスオーレを注文し
「どうしたの?」
と聞くが、いや、と難しい顔のまま。
コーヒーとアイスオーレを持ってきた店員が離れると
「さっき…いや…」
と小さな声で優さんが言う。
訳もわからず無愛想な優さんにちょっとイライラし始めてた私は、
「なによ?」
と、ツンと返してしまう。
「あぁ…さっき車で一緒だったの誰だ?」
はぁ?
車で来た私を見たってこと?
機嫌悪い原因?それって……
「やきもち?」
と言ってしまう。
無言は肯定か?
とクスリと笑う。
「あのね、あれは、年の離れた兄よ」
え?と目を見開く優さん。
「なんだ、そっか、兄貴がいたんだ」
「見てたの?」
「バイクをいつもあの辺に停めるから。
いつもと雰囲気が違うお前が車から出てくるし、中の人の顔は見えなかったけど、男の人だったから。
ごめん」
「フフフ…顔見たら、兄妹だってすぐわかるよ、そっくりだから」


