奏でるものは~第2部~



ごめんなさい

小さく呟いた。

ん?微かに返事をする。

「家の事情で何もかも打ち明けられないの。
信用するとかしないとかじゃなくて……

まだ言えない、ごめんね」

習い事も本名も言いたいけど、姉のことやきっと会社の繋がりも出てくるかもしれない。

家の駒にはなりたくない。

私自身をみてほしかった。

優さんのことも敢えて聞かない。
でも、如月、と言う名前と青蘭学園。
間違ってなければ、有名な大きな会社だと思う。
両親や兄はきっと会社を通して知っているだろう。

優さんも私のことは、予測してるかもしれないけど。

溜まり場行く?

少しだけ行こうかな?

すぐ近くの溜まり場にいった。