奏でるものは~第2部~



じっと見ていると、あらためて整っている顔立ちに気付く。

キリッとした二重の切れ長の目。
高くてスッキリしている鼻。
薄すぎない唇が引き締まると、無愛想にも見えるが、笑うと口角があがるキレイな唇。

茶色の髪の毛は長めのウルフカットでよく似合っている。

―――キスしたい

二人の間を詰めるように、首に腕を回した。

「ん?どうした?」

と言いながら、私の腰に手を回し、引き寄せる優さんの頬にキスをすると、私の方を見て、唇にキスをしてくれる。
すぐに離れて、手をのばして、さっき買った指輪を取り出すと、首に回していた私の手をとり、左手の小指に指輪をはめてくれた。

はめてもらった指輪をじっとみる。

―――キレイな指輪