そのまま電車で繁華街を目指した。
電車で1駅で降りて、店が立ち並ぶ方へ向かう。
「なんか欲しいものあるか?」
「別にないよ」
「じゃあ、こっち」
と、優さんが進む方へいく。
アクセサリーのコーナーで、何か選べ、と言って立ち止まる。
「えー?
いや、今これといって欲しいものは、ないよ。
前もピアス買ってもらったし」
と言うと、
「じゃ、適当に選ぶ」
と行ってしまう。
「はあ?なにを?」
と、後を追うと指輪コーナーで店員に話しかけていた優さん。
店員にニッコリ微笑まれ、近付くと私の指を見て、いくつか指輪を出していく。


