奏でるものは~第2部~



週末は千奈美と美輝と遊んだので、月曜日からはまた、お稽古三昧である。

朝から筝を弾き、午後からは日舞の練習。

祖母宅でお稽古してもらおうと行ってみると、若い初心者の方のお稽古中。
結局、見本として踊ることになり、久しぶりの演目の踊りに、緊張する。

一緒に踊りながら、祖母の指導を受ける。

そのあと自分のお稽古もしてもらうと、疲れが押し寄せる。

「大会の演目は希望が通ったわ」

「がんばります」

「リハーサルは9月中旬。
それまでに衣装と鬘を合わせなきゃ。
8月初めに鬘を合わせましょう。
小道具も確認しないとね。
久しぶりに重い着物ね、衣装替えや引き抜きもあるし、小道具も多いから、慎重にね。

初盆もあるから、早めに準備しましょうね。」

確かに衣装が重く、一人では着られないし練習もできない。
以前踊った感覚を思い出すことから、練習がはじまる。

一人では踊りにならない。
着付け、鬘、化粧、裏方の人たちにお世話になる。

お盆が終わったら、挨拶に行くことにした。