この時デニアルは自分の事を見失っていました。自分が殺されるとばかり思ってしまい人格が変わってしまっていたので撃ってしまったのですが、先生はその呪文を自分の守護で守りデニアルに近づきました。またデニアルは先生に先制を取られてしまいましたが、この時の先生の顔は鬼のようにおっかなかったのです。
 先生はこれまで最悪の状況下で色々な経験をしました。なのでこういう危険な呪文を使った後どうなるか知っているのです。そうすると先生はやっと目の前まで来て口を開きました。
 「その呪文をいますぐやめなさい!!私は同じように生きている生命体を何体も殺してしまったのです。それも解剖して。どんだけ心が傷むが。そういう時に使った呪文はあなたの使っている呪文と同じ匂いがするのです。確かに私も悪いと思っていますが、下手すれば仲間をも殺せる呪文なのですよ。」
 先生は心を鬼にしてデニアルを怒りました。そこで先生は、デニアルが気づかない間に封印解除から呪文適度心情封印解除まで制御し行いました。しかしその鮮やかさを見ていたミントラはその制御の仕方に憧れていたのです。そして先生はデニアルを起こしました。
 「せ、せんせい 禁忌呪文はどうなりまひたが・・・」
 そしたらデニアルはそのまま気絶して起きたら何も覚えていなかったのです。こうして封印はされ本当のピンチの時だけに封印解除されるようになっているのです。しかしミントラだけは覚えていたのです。でもあえて誰にも言わなく自分の中だけにとどめておいたのです。
 ということがあって先生は前よりもっとかまうようにあり注意も集中させたのです。確かに先生は鮮やかな封印で禁忌呪文を使えなくしましたが、発動条件が心が死に向かってしまった時なのです。例えば本当に心臓が撃ち抜かれそうになった時とかです。しかし、前回のルーン封印よりはきつくして発動しにくくなっているのです。ルーン語を使えるのは、聖術師封印系だけなので他の聖者がやろうとすると封印と同時に術も変な方向に強くなってしまい封印を抜ける方法がわかりやすくなり最終的には封印の意味がなくなってしまうのです。だから今回も聖術師呪文制作系の主人が封印してしまったので発動条件が緩くなったのだと推測されます。しかし先生の場合は特殊で聖術師系なのです。聖術師には、3タイプあるのです。
 封印系、制作系そして発動条件系です。確かに封印系の聖者も発動条件は作れますが単体で小さい物だけなので例えば聖魔法大砲のような複雑で完全に体も脳も預けなければいけないのです。だから素質が元々ある聖者じゃないといけないので色々な理由で発動条件系と封印系は分かれているのです。
 こういう事件があり対戦の時は見学メンバーの中に入る事が多いのです。確かに先生とデニアルはいつも喧嘩していますがこれはデニアルなりのコミュニケーションの一つなのかもしれません。頑固でコミュ症のデニアルですがこんなに元気に喋れるのは先生に対して位です。見学しかできないのに喧嘩するのはかまってほしいと言う甘えたい心があるのです。
 「はい!じゃーいつも通り 組を作って聖戦服を着て練習用の呪文も唱えてくださいね。でもそろそろ実践形式でやりたいから相手を悪魔だと思って本気で集中してやってください。」
 そしたら先生がクラスのみんなに指示をしました。やっぱりはっきりとした大きい声でです。聖兵志願者の者たちは大戦経験者に尊敬を持ち一語一句ちゃんと聞いているのです。指示も小言も全てです。だから余計な事を授業中に言えないのです。しかしそれは聖術師も同じなのです。対悪魔呪文を作った先生の呪文制作の授業はどの聖者学校の中でも有名で人気なのです。天界の中でも一番位に優秀なので授業はちょくちょく難しい言葉や授業をしてしまうのです。
 「先生!僕は組が出来なかったのであそこで自主練してきていいですか?」
 ミントラは、自分の優秀さに気づいておりますが同時にクラスでさほど気に入られていなこともです。ミントラは教えた通りになんでもこなしてしまいどの教科も完璧なのです。なんでもできるというグループに入っておらずなんでも完璧なのです。だから仲間もいなくいつも授業中は一人ぼっちで先生も心配はしているのですがもう自分でわかっていてしまいある意味頑固な点があります。
 「わかりました。人がいないのならしょうがないですね。じゃー 他の皆さんは練習呪文を撃ってください。本当に集中してください。でも本物の呪文を撃ってしまうとあなたたちの身に大変なことが起きるのでやめてくださいね。」
 そしてミントラは戦式場の端っこに行き練習呪文を撃つのです。ミントラは練習呪文をも気絶呪文ぐらいの強さにしてしまうので先生も慎重に扱っているのです。だからミントラの相手をできる人はクラスに先生しかいなく授業中は先生は他の生徒に教えなければいけないので放課後か休み時間に10分その日の対戦の授業の振り返りをして終わるのです。他の者が1時間かけてやっと覚えられる呪文も10分で覚えてしまうのです。
 しかしそれが弱点となり、クラスでは仲のいい聖者ゼロという孤独スキルを持っているのです。
 [我が身たちをとりま取れる神よ・未熟者の我が身たちにも力を]
 そして生徒たちは練習呪文を唱え始めました。正式聖兵達は3から5節呪文を唱えるのです。しかし多人数で唱える時は短いと力がまとめるのに時間と呪文が足りなく狙いが定まらないのです。なので少なくて7で多くて12なのです。
 でも12は国をも破壊し兼ねないレベルなので使われるのは死界の廃止作戦や奇襲作戦の時だけなのです。だから普段は危険すぎるという理由で使われることがほとんどないとされています。
 だからそこらへんにいる雑魚モンスターのゴブリンみたいなやつは練習呪文でも消滅させることができるのです。ゴブリンはどちらかというと悪魔似のモンスターなのでDGlB聖正細胞を本当に微量ですが取っている練習呪文でも消滅できるということです。呪文を撃つにはリスクが必要なので無難にはいきません。
 大戦の時は大量の血を呪文から吸われるのでショックで倒れてしまったり貧血で倒れてしまったりしてしまう事もあるのです。なので権力も戦う力もない輪廻転生しかけの老者からもう使わなく消えてしまうのならと採血するのです。
 聖者の血というのは聖者にとって銃弾みたいなものなのです。マシンガンにもショットガンにも機関銃にも銃弾がないと武器としても物としても使えないように大戦中は血がなくなった聖兵はただ特攻しかできないゴミクズなのです。
[我が身たちをとりま取れる神よ・未熟者の我に死の紋章を与えよ・そして天の死を]
 そしたら皆と全然違う詠唱を唱える者が出てきたのです。この呪文は練習呪文だが3節呪文で卒業の時に捕らえてきた中級悪魔似モンスターを殺す用の呪文なのです。3節呪文は正式呪文なので撃つのは無理ですが改変した3節呪文で悪なる者にしか効かない用にしているのです。
 「今のは確か卒業の時にテストされる呪文ですよね。お姉さんがやっていました。しかしあれはどんだけ情報が出ていたとしても卒業する過程で暗号が解けているんですよね。毎年の授業やテスト、講習の途中で暗号の解く鍵が無意識に渡されているのです。だからこの年代で・・・・・・・・・・ いや この年代だったら後一年ですから解けるかもしれない。。その場合、来年までの全過程を終了していなければいけません。まさか」
 そしてクラスの中でなぜかしれないけど一番情報を持っている生徒なのです。外見は確かに純正そうに見れますがこういうのは絶対純粋じゃなく厄介なのです。この聖者の名前は、メアルと言って聖兵について一番てほどに憧れていて心から尊敬しているのです。
 だからそこまでの過程を知っているのでなんか逸れた事をするとあっという間に気付かれてしまうのです。それにメアルのお姉さんは女聖兵志願者で聖学校次席卒業なので全て分かってしまうのです。
 「「「「ミントラかー。なんで貴様が。確かになんでもできるお前だがな・・何故」」」
 そしたらメアルは大きな声を出してミントラを名指しで質問をしました。メアルは皆と同じでミントラがなんでも完璧にできる事を良くは思っていないのです。し自分がずっと頑張って毎日死ぬ思いをしてやっとなれた聖兵志願者
でこれから色々覚えて立派になるという所になんでもできて才能もあり苦労もしていない奴が飛び込んできて自分を易々(やすやす)と超えていかれてまだ自分もできない呪文をやられると本当によくは思いません。聖者も心や思いは人間と変わらないのです。だから嫉妬もします。
 「なんです。急に、大きな声で。そんなにこの呪文はすごいんですか。知らなかったです。なんかいつも先生と復習していたら全過程終わったから予習になってしまって気づいたらできていました。なんか問題でも?」
 ミントラは何も知らな気に答えて質問しました。ミントラは、メアルが急に自分に話しかけて来るから驚いてしまったのです。生涯孤独で友達も作る予定のないはずのミントラが入学式以来話した事がないメアルに怒鳴られて驚かないわけがありません。普段から視線は感じていたのですが大声は初めてなのです。
 「暗号をこの年齢で。本当に説いたのですか?先生・・・なぜ?なんでもできるあいつに???努力も何もしていないあいつに」
 そうすると先生は1秒も経たず答えました。
 「優秀だからです。確かにあなたも聖志願者としては覚悟も実力も努力も一流ですが・・・・卒業してほしいと思います。正式的な作法で。それにまだあなたはこの呪文を覚えられるほど聖力バランスができておりません。」
そうするとメアルは正論と天学的事を言われて一歩後へ下がってしまったのです。確かに暗号を解くには早すぎるのかもしれませんが、ミントラのお父さんは大天使なのです。しかし今は行方不明とされていて大天使ペトモスと同じ時に消えてしまったのです。大天使を父親に持つミントラは少しのわがままやと飛び級ぐらいは許されてしまうのです。贔屓も差別もされてしまっているのです。だから許可も校長に撮らなくてもいいのです。
 「先生!よーく わかりました。自分はこれから聖力バランスを鍛えてみます。確か聖力バランスは4つの要素があるんですよね。殺傷力を表す殺、時力を表す時、集中力を表す精神そして脳力を表す電気信号ですよね。最初は自分に一番足りない殺を鍛えたいと思います。覚悟を決めて修行します!!」