それでもいいって、いったじゃん。


「明日、何時に起きようか。」

思わず笑顔がこぼれそうになる。
2人は今、世界で1番幸せなんじゃないだろうか。


「うーん、早くから行きたい!」

「じゃあもう寝なくちゃ。7時に起きて、せっかくだからゆっくり朝ご飯食べてからいこう。カフェでモーニング済ませてもいいしさ。」


はしゃぐ私に、彼は穏やかに返す。
ああ、これが幸せなんだろうなって、
初めて人の温かさを知る。



でも、そうだ明日は


「あ、そうだ。その時間までには戻るね。私今日は一旦帰らないといけないんだった。」


あの人に会う日だ。