顔を上げるとそこに見えたのは、凄く格好いいイケメン。

「おい!大丈夫か?」

あっ、返事しないと。

「はい。大丈夫です。あの、助けてくれたんですよね?ありがとうございます。」

「まぁ、いいけどさ。お前、こんな時間になにやってんの?」

あ…。確かに。

私、何しようとしてたんだろう…。

「ここは危ないから早く家に帰りなよ。」

「家?家ってなに?」

「え?」

あ、言ったらダメなやつだったかな?

ダメだ。何も思い出せないからわかんない。