「だから母も
強く当たっちゃった
っていうのもあるんだけどさ。
俺もさ、人間いつか死ぬんだから、
自分の好きなことやりたいじゃん?
渚はたぶん何もできなかった人生から
引っ張り出してくれた真ちゃんに
感謝してると思うよ。
俺は怖くて何もしてやれなかった」
「そんなこと無いですよ。
メイさんたちが大切にしてくれたから、
渚くんは
私に振り回されてもついてこれたんです」
「ふふ。ありがとう」
メイさんの言葉は
長年私の中に存在していた闇を軽くしてくれた。
本人を目の前にして本当のことが
言えなかったのかもしれない。
けれど、今は、今だけは素直に受け取っておきたい。
月の光がやけに明るく感じた。



