この先生、知っているような…。

HRが終わってすぐに家に帰った。

「お姉ちゃん、ご飯作って」

私の元へ来たこの子は、3歳年下の杏花音。

その横にいる男の子は、葵。

杏花音と葵は双子で中学一年。

「わかった。すぐ作るね」

簡単なものをすぐに作って二人の方へ持っていく。

よかった。普通に食べている。

「お姉ちゃんのご飯、おいしいね。お母さんの味と同じだね。」

お母さんの味を覚えているの?

そう聞きたい。

でも、そんな事いう権利私にはない。