*Only Princess*





みんなのことは好き。

うん、これは間違いない。


みんなが暴走族とか、そういうことは考えちゃダメ。


"白鷹"として考えるの。


あたしは……

暴走族は苦手だけど、白鷹は信じてみたい。


知れば知るほど面白くて優しくて、仲間思いなみんなと一緒にいたいと思う自分が、心の中にいる。




「あたしは、みんなと一緒にいたい。みんなの傍に、いさせてください」



はっきりと、そう言うことができた。


これがあたしの気持ちなんだ。


ちょっぴりドキドキしながらみんなを見ていたけど。



「……よっしゃああ! 菜生が白鷹に入るって!」


「う、うわああ」



ぐしゃぐしゃっとあたしの頭を撫でた真幸くん。


髪を直しみんなの顔を見ると、みんな笑顔だった。


それにつられてあたしも笑顔になっていく。